あと5回目・・・とうとう片手になってしまいました。
今回もB2から欠席連絡が多く,特に50さんは2ヶ月ぐらいお目にかかっていない・・
しかし他のパートはまずまずで,
T1=2,T2=2,B1=2,B2=2という編成
ん!見事なダブルカルテット状態です。
さて,今回は,
Cantate Domino
Och Jungfrun hon går i ringen
宿命
梅雨の晴れ間
というラインナップ。
Cantate Dominoは,まずはハーモニーの整備と,音を軽くする作業をしました。
愛唱曲的に,バリバリ歌うのではなく,他のルネサンスものと同じような感覚で音楽の構築美や響きの美しさで勝負しましょう。
ただ,スピード感があるだけに,音が出た瞬間に響きがスッと決まらないといけない。
一瞬の濁りが聴いている人にとってはとっても不快なものになります。
Och Jungfrun hon går i ringen
最初の状態から比べれば,雲泥の差。でもこれをさらに「楽々と」軽く歌えるようにしたいですね。
そしてやはり息の流れに響きを乗せていきたいものです。
これもスピードがありますので,響きの濁りは禁物。
その前から音が出ているのだけれど,トンネルに隠れて聞こえないのが,トンネルからスッと現れて鳴る,という感じで出てきて欲しいです。
最後の「パン!」は鼻腔の響きを最大限活用して,残響の響きが落っこちないように。
宿命
これも後半はなんとかなってきましたね。
むしろ前半が問題。楽譜に書いてある強弱やアクセントをただ歌うのではなく,歌詞の訴えている世界を歌うと必然的にこうなる,という感じで歌いましょう。
「川が」の「が」は何故デクレシェンドの中にあるのか。助詞ですもの。
「汚れちまって」のリズムは,心の震えみたいなもの。
「目玉を白黒」のところはT1のお二人が大変苦労しました。
「シロ・・シロ・・」と「クロ」を抜いて歌ってみたら,あら不思議。
いいリズムで歌えるようになりました。
梅雨の晴れ間
特に前半の音を確認し,ハーモニーをゆっくりと確認しました。
この曲,途中からリズムの世界がガラッと変わるのが面白い。
最初は「タタタンタタタン」という素直なリズムの世界なのですが,途中から
「
タタタ
ターンタ
タン…」となって,ラテンのクラーベのリズム(キューバンボレロなどに用いられるリズム)に乗ったリズム型に席巻されます。その劇的な違いを表現しましょうね。
2頁目のベース系のそのリズムとテナー系の雄大な旋律との異質な要素の重なり合いは,この曲のひとつのハイライトです。
3頁目はハーモニーの変化をしっかりと感じ取っていきましょう。
4頁目最初のめまぐるしい転調,この同型反復によるゼクエンツの部分は決して力みすぎないで,ハーモニーを潰さないことです。
最後の「みずくるま」のところは,まるで先に続くように感じさせておきながら,いきなり中断してザッと幕引きをするようにいきましょう。
さあ,次回の練習が終わると
ゲネプロです。
Generalprobe=総練習ってことですが,この場合,通し稽古,ということですね。
暗譜の曲はそれでやってみます。
少しだけ,ここに向かって一度山場をつくってみましょうね。
終了後は,新宿にかめさんを迎えて反省会でした。
BY しきしゃ